髪の悩みには様々なものがあります。細かったり、乾燥していたりなど、なかには髪質が硬いと悩まれている方もいるのです。
ここでは髪質改善のために硬い髪の原因や、柔らかい髪に導く方法をご紹介していきます。
目次
髪質が硬い原因はキューティクルにある!?
]髪が硬くなってしまう原因には、髪がつくられる構造が影響しています。
実は髪の毛は3つの層から構成されており、軸を囲む毛皮質の密度が濃く、外側のキューティクルが厚ければ厚いほど硬くなるのです。
特に層の一番外側に位置していますので、柔軟性に大きく関わる部位でもあります。また、硬くなってしまう理由としては遺伝による影響も大きなものとなっています。
両親の髪質が影響しやすいのはもちろんですが、日本人の祖先自体が寒さから身を守るために、太く強い毛を持つ傾向にあったことにも起因しているのです。
ただし、遺伝の影響を受けやすいと言っても、毎日のヘアケアによって改善できる可能性はあります。
髪質を柔らかくするためにまずは自分の髪質をチェックしよう
柔らかくする前にまずは、髪質のセルフチェックを行っておきましょう。毛先を少し残してつまんだ状態で、もう片方の指で跳ね返り度合いを確認します。
キューティクルが厚いほど跳ね返りは強くなりますので、感覚的に硬さのチェックが可能です。
さらに、一本のごとに摘んだり、可能であれば目視したりして太さのチェックもしておきましょう。
ダメージの抑えることも、柔らかい髪にしていくためには大切な要素です。手ぐしの通り具合などから、枝毛や乾燥を確認しておきます。
髪質を良くするにはCMCという成分が重要
キューティクルの構成が柔軟性への影響が大きいことから、髪質を柔らかくするための重要なポイントになります。
髪の毛を毛先から根本に向かって撫でると引っ掛かりを感じることからも分かりますが、うろこのように1枚1枚が並んで構成されています。
それぞれを引き合わせているものは、CMCと呼ばれる物質です。CMCは水を含んだたんぱく質層と、脂質成分から作られる細胞膜複合体です。
キューティクル同士の接着や毛皮質との接着などの役割を行います。
CMCが減少すると、キューティクルが浮いたり、剥がれたりすることで髪のツヤや指通りが悪く乾燥した髪になってしまうのです。
CMCは脂質が含まれており、水となじみやすいことから髪の水分量を保つためにも重要な役割を持っています。
水分量が少なくなれば、乾燥してしまいゴワゴワと硬い髪になります。
ダイエットなどで脂質を控える食事をすると、パサつきを感じやすくなるのは、髪に栄養素が行き渡らなくなってしまうことが理由です。
CMCは油脂性の性質もあることから、指通りの滑らかさや光を反射してツヤを出すといった効果も持ちます。
CMCは髪を整え、潤滑油として機能していると言うことです。
髪質改善にはシャンプーやトリートメントはCMCと同じ働きをするものが効果的
硬い髪質はキューティクルの構成、もっと細かく言うとCMCの影響が大きくなっています。
シャンプーやトリートメントには、CMCと近い働きを行う成分が配合されたものがあります。
選び方のポイントとして、基準のひとつとすると良いでしょう。
髪質を柔らかくするには乾燥対策も大切です
また、できる限り乾燥を防ぐためのヘアケアを意識することも大切です。
例えば、髪が濡れたまま寝てしまうと水分の蒸発とともに乾燥しやすくなってしまいます。
しっかりと乾かすことが大事ですが、遠赤外線のドライヤーなどを使えば内側から乾かしてくれるため水分量を確保しやすくなります。
水分量を保湿するためには油分も一役買ってくれるものです。髪の毛にもつけられるヘアオイルを活用すれば、柔らかい髪に一歩近づくことができるでしょう。
硬い髪質は日頃のケアが重要になります。
シャンプーやトリートメントは、髪の構造を理解して有効な成分が含まれているものを選択するのが効果的です。
並行して乾かし方や、ヘアオイルなどのケアを行うことを意識していきましょう。